公益社団法人 日本産科婦人科学会 産婦人科医への扉 −君の力が未来になる−

RECRUIT EVENT : Plus One Project

初期研修医2年目。不安を解消し、未来を描く。

POP2Plus One Project for Postgraduate Year 2 Seminar

REPORT

イベントレポート

第3回 Plus One Project 2(POP2)開催報告2日目

2日目:選択実習 / 未来相談会(グループディスカッション)

 2日目は、超音波、腹腔鏡、産科外科手技、新生児蘇生、生殖補助医療のうち一つを選択して100分間の実習を体験しました。

【超音波実習】
 2日目の超音波実習は、産婦人科医にとってもアドバンスな内容である胎児スクリーニング検査と異常例の検討を行いました。例年の経腹シミュレーターに加え、胎児心臓超音波検査における4次元超音波法(STIC法)を活用し、全身~心臓まで様々な胎児疾患について、超音波所見から診断・病態考察まで踏み込んだ実習を行いました。参加者は高度な超音波機器や先進的なシミュレーターを体験することができました。

【腹腔鏡実習】
 腹腔鏡実習2日目は、生体を用いた卵巣囊腫や膀胱子宮窩のモデルを使用して、卵巣囊腫摘出や膀胱剝離のシミュレーションを行いました。参加者2人1組で術者と助手に分かれ、2人で協力して手術を行う愉しさを体験し、皆時間いっぱい集中し楽しんで実習に取り組んでいました。

【産科外科手技】
 産科外科手技では、指導医が作成したリアルな会陰裂傷モデルを用いた会陰縫合や、妊娠子宮を想定した生体モデルを用いて、術者・助手になった際のポイントを確認しながらの帝王切開時の縫合手技を学びました。

【新生児蘇生】
 新生児蘇生のアルゴリズムに沿って実際に産婦人科医になったつもりで分娩~蘇生のシナリオを体験し、手技の学習を行いました。重症な症例も蘇生に成功すると笑みがこぼれていました。

【生殖補助医療】
 生殖補助医療の基礎講義の後、採卵シミュレーターや顕微授精、胚移植等の手技を経験しました。生殖補助医療の一連の流れを学ぶとともに、関心をより深めました。

【未来相談会(グループディスカッション)】
 2日目の未来相談会では、ロールモデルとして実際に産婦人科医の話を聞いたり、1日目冒頭に抽出した参加者其々が抱える疑問や悩みを指導医に改めてぶつけました。熱心な参加者の疑問に指導医も全力で応え、大盛況のうちにセミナーは閉会を迎えました。

セミナーを終えて
 今回で第3回となったPlus One Projectでしたが、これまでの経験を踏まえ、参加者同士、さらに参加者と指導医が強いつながりを作ることのできる内容にブラッシュアップしました。参加者が終始笑顔と輝く眼差しをもってセミナーに臨んでくれたことを、非常に嬉しく感じました。セミナー後のアンケートでは、参加者の97.9%が「内容に満足」と回答、さらに100%が「後輩に勧めたい」と答えてくれました。
 全国から集まった若手指導医の熱意もすばらしく、「産婦人科の魅力を伝えたい!」という思いがつよく感じられました。本セミナーが、新たな産婦人科の仲間を増やすきっかけとなり、産婦人科全体が活性化する一助になるよう未来委員会若手委員一同これからも取り組んでまいります。

第3回Plus One Project ワーキンググループ
リーダー 山本槙平(高知大学)
サブリーダー 大澤有姫(弘前大学)、小野寺洋平(秋田大学)
植田彰彦(京都大学)、伊東優(大阪大学)、杉田洋佑(日本医大)
品川真奈花(信州大学)、中野和俊(奈良県立医大)
末光徳匡(亀田総合病院)、上田遥香(新潟大学)