公益社団法人 日本産科婦人科学会 産婦人科医への扉 −君の力が未来になる−

RECRUIT EVENT : Plus One Project

初期研修医2年目。
不安を解消し、未来を描く。

POP2Plus One Project for Postgraduate Year 2 Seminar

未来の産婦人科医育成セミナー とは?

POP2は2017年から始まった初期研修医2年目向けのハンズオンセミナー、交流会です。
2016年から産婦人科サマースクールが医学部5・6年生と初期研修医1年目を対象に、
POP2セミナーが初期研修医2年目を対象にすることになりました。
POP2セミナーでは、より専門性の高いじっくりと取り組んで頂けるプログラムを提供しています。
指導にあたるのは全国から集まった卒後10年目の若手医師です。
参加者は、若手医師と積極的に交流することで産婦人科を専攻することに対する不安を解消し、
自身の未来を描くきっかけを作ることができます。
全国から集まった若手医師が指導経験を活かし、
地元でのセミナー開催につながるよう支援していくことも目的のひとつです。

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イベント参加者募集について

第10回Plus One Project 2 チューター募集のお知らせ

第10回Plus One Project 2 : 未来の産婦人科医育成セミナー ~全国の若手医師と交流しよう~

■開催日時 2026年4月25日(土)~26日(日)
■開催場所 パシフィコ横浜ノース
■開催形式 2日間の現地開催
■募集対象 産婦人科専門医取得後~医学部卒後10年目前後の若手産婦人科医 50名程度
※「産婦人科サマースクール(後日案内)」との重複応募は可能です。
■募集期間 2025年12月16日(火)~2026年1月14日(水)
■業務内容
  • ・ハンズオンセミナーの現地指導、産婦人科の進路相談
    Plus One Project 2(POP2)は臨床研修医2年目を対象としたリクルートのためのセミナーです。開催にあたり、全国からチューターを募集いたします。このセミナーは研修医へのリクルートのみでなく、チューターにご協力いただく若手産婦人科医の方々の「指導力向上」や「全国の若手医師との交流」も目指したセミナーとなっています。指導経験がない方も、サポートいたしますので安心してご応募ください。産婦人科の魅力を伝えたいチューターの皆さんの参加をお待ちしています。
■事前会議について 参加が決定した方は、2026年2月27日(金)の事前会議(TKPガーデンシティ京都タワーホテル、17時頃よりハイブリッド開催)への参加をお願いしております。
※事前会議後には懇親会を予定しております。詳細はチューター決定後にご連絡いたします。
■その他
  • 1. 所属施設の研修医「参加優先枠」の付与
    チューター1名につき、所属施設の研修医1名の参加優先枠を設けます。貴施設の産婦人科専攻医勧誘の一助としてぜひご活用ください。(ただし、チューター業務時間内の自施設への勧誘はご遠慮ください)
  • 2. 旅費・宿泊費について
    POP2会期中の交通費・宿泊費の補助はございませんが、事前会議については学会規定により交通費・宿泊費を支給いたします。
■応募方法 下記アドレスもしくはQRコードよりログインし、ご応募ください。
・応募フォーム:
https://jsog.members-web.com/reg/posts/eyJhbGciOiJIUzI1NiJ9.MjE5MQ.X77M7DDulSnYHn4h1V24_16rxX18l4AJM6XBN8A4ub4/login
・応募QRコード:応募QRコード
  • ※応募多数の場合は活動歴、地域性などを考慮し、選考させていただきます。所属するご施設や大学より複数名のご応募をいただいた場合、選考に関し、個別にご連絡を差し上げる可能性がございます。
  • ※応募フォームから申し込みをされますと、本会ご登録アドレス宛にすぐに自動送信で申請完了のメールが届きます。届かない場合は迷惑メールのボックスをご確認いただき、届いていないようでしたら、wakate@jsog.or.jpまでご連絡ください。
  • ※採用決定のご連絡は1月末頃を予定しております。メールが届かない場合は、お手数ですがwakate@jsog.or.jpまでお知らせください。

■資料ダウンロード


募集チラシのダウンロードはこちらから

REPORT

イベントレポート

第9回Plus One Project 2(POP2)開催報告書

開催概要

2025年5月10日(土)、11日(日)に第9回Plus One Project 2(POP2)を開催しました。前年に引き続き、今回もパシフィコ横浜ノースで開催しました。
POP2は、産婦人科専攻を視野に入れている臨床研修医2年目の医師を対象としたセミナーで、産婦人科の魅力に触れ、参加者の不安や疑問を払拭することで、参加者が産婦人科専攻を選択する最後の一押しになることを目的としたセミナーです。

参加者について

臨床研修医2年目の医師201名が参加しました。チューターとして、専門医取得後〜卒後10年目前後の医師50名が参加しました。

セミナー内容

【1日目】

◆分娩実習

監修医:末光徳匡(慈恵医大)
内診シミュレーターを用いて子宮口の開大、展退、児の下降の評価を行いました。また、分娩シミュレーターを用いて正常分娩の介助をしたり、吸引カップや鉗子の使い方を学んで急速遂娩の手技を体験したり、肩甲難産の際の対処法を学んだりしました。

写真:吸引カップを用いて児を娩出している様子

◆超音波実習

監修医:甲賀かをり(千葉大)
経腹超音波検査装置を使用し、ファントムの児頭、腹部、大腿骨といった基本的な断面の描出・推定体重計測を行いました。経腟超音波検査装置を使用し、子宮筋腫や卵巣嚢腫といった婦人科疾患や妊娠初期や異所性妊娠についてイメージをつかんでもらいました。また実際に動いている胎児のエコーをするという感覚を視覚的にわかりやすく学べるように、シミュレーターを使用しました。超音波検査装置は経腹も経腟も、実臨床で使用されている最新の装置を用いました。

写真:ファントムに経腹超音波検査装置をあてている様子

◆腹腔鏡実習

監修医:小松宏彰(鳥取大)
ドライボックスでは縫合結紮手技を行い、ウェットラボではエネルギーデバイスを使用し、ブタ胃粘膜を剥離したり切開したりしました。十分に練習をできるよう2~3名につきボックス1台を準備し、術者と助手を交代で体験しました。またロボットシミュレーターはトレーニングに特化したVRシミュレーターを4台導入し、ロボット手術の操作を体験しました。

写真:ドライボックスを用いて縫合結紮手技を行っている様子

◆外科手技実習

監修医:中川慧(大阪大)
糸結びの基本に関するレクチャーを受け、腟壁・会陰裂傷のシミュレーターを用いて縫合や結紮の体験をしました。会陰縫合シミュレーターは自主学習の助けとなるように自身で作成するところから体験しました。

写真:シミュレーターを用いて縫合結紮手技をしている様子

◆懇親会

参加者同士の横の繋がり、チューターとの縦の繋がりを深めてもらうことを目的として懇親会を行いました。産婦人科にまつわるクイズなどチーム対抗のゲーム企画を行い親睦を深めました。

写真:グループごとにテーブルを囲い親睦を深めました

【2日目】

◆未来相談会

産婦人科専攻にあたり、魅力を伝えると共に疑問や不安を払拭することを目的に、参加者とチューターが小グループに分かれて相談会を行いました。

写真:グループごとに集まり、チューターが質問に答えました

◆シン未来相談会

カテゴリー別に分かれた若手産婦人科医師に対し、参加者が特に聞きたい話題について相談する機会を設けました。事前アンケートで興味のある話題について聴取し、結果をもとにサブスペシャルティや働き方、地域などの分野で分類し、参加者自身が特に聞きたい分野について相談会を行いました。

写真:「女性医師の働き方・キャリア形成」をテーマに話している様子

◆講演会

産婦人科の魅力やサブスペシャルティ、研究などについての理解を深めることを目的として講演を行いました。講演後は質疑応答の時間を設け、参加者からの質問に答えました。

・講演者① 四国中央病院 青木秀憲(若手委員1年目)
・講演者② 信州大学 藤岡磨里奈(若手委員1年目)

写真:講演者の青木秀憲先生
写真: 藤岡磨里奈先生

参加者事後アンケート結果

実習後に参加者にアンケートをとりましたので(回答率92.5%)、アンケート結果の一部を掲載します。
回答者の81.7%の方から「満足できた」、14.5%の方から「まあまあ満足できた」との評価を頂きました。POP2 後には産婦人科専攻に対する不安に関しては 89.2%の方が全部~一部払拭されたと回答されました。また、95.7%の方が産婦人科への興味が増したと回答しました。

【満足度評価】

【産婦人科専攻に対する不安】

【産婦人科に対する興味関心】

チューター事後アンケート結果

実習後にチューターからもアンケートをとりましたので(回答率94.0%)、アンケート結果の一部を掲載します。
多くのチューターから満足度の高い回答を得られました。回答者の89.4%の方が次年度以降も POP2 チューターとして「参加したい/参加してもよい」と回答されており、理由としては、「横のつながりができた」、「指導経験を積みたい」、「楽しかった」等の前向きな回答が多く挙がりました。

【満足度評価(5点満点)】

【次回もチューターとして参加したいか】

総括

実際に手を動かして手技をしたり、同学年や先輩医師と交流したりすることで、参加者の皆様には十分に産婦人科の魅力を感じていただけたセミナーになったと思います。我々も直接参加者の笑顔や楽しそうな様子を見ることが出来て、大変嬉しく思いました。
また、熱い想いを持って集まって全国各地から集まり、協力してくださったチューターの先生方の仕事に対する熱意や、誇りを持って仕事をしている姿が印象的だったので、きっと参加者からも魅力的に見えたのではないでしょうか。
次年度もパシフィコ横浜ノースでの開催が決定しております。今回のノウハウを活かし、参加者にとってより産婦人科の魅力が伝わるセミナーを目指してまいります。産婦人科未来委員会・若手委員会一同、さらに魅力的なセミナー企画・運営を目標に精力的に活動を継続していきます。今後のイベントに関しても是非ご期待ください!

【運営】

主催:日本産科婦人科学会産婦人科未来委員会
共催:日本産婦人科医会 監修医:甲賀かをり(千葉大)、末光徳匡(慈恵医大)、小松宏彰(鳥取大)、中川慧(大阪大)

ワーキンググループ:

リーダー・文責:松田祐奈(国立がん研究センター東病院)
サブリーダー:青木康太(京都府立医大)
メンバー:加嶋洋子(近畿大)、後藤優希(千葉大)、田中孝太(山梨大)、青木秀憲(四国中央病院)、黒川絵里加(国立循環器病研究センター)、小林まりや(兵庫県立西宮病院)、藤岡磨里奈(信州大)、新田慧(都立墨東病院)