公益社団法人 日本産科婦人科学会 産婦人科医への扉 −君の力が未来になる−

RECRUIT EVENT : Plus One Project

初期研修医2年目。
不安を解消し、未来を描く。

POP2Plus One Project for Postgraduate Year 2 Seminar

未来の産婦人科医育成セミナー とは?

POP2は2017年から始まった初期研修医2年目向けのハンズオンセミナー、交流会です。
2016年から産婦人科サマースクールが医学部5・6年生と初期研修医1年目を対象に、
POP2セミナーが初期研修医2年目を対象にすることになりました。
POP2セミナーでは、より専門性の高いじっくりと取り組んで頂けるプログラムを提供しています。
指導にあたるのは全国から集まった卒後10年目の若手医師です。
参加者は、若手医師と積極的に交流することで産婦人科を専攻することに対する不安を解消し、
自身の未来を描くきっかけを作ることができます。
全国から集まった若手医師が指導経験を活かし、
地元でのセミナー開催につながるよう支援していくことも目的のひとつです。

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イベント参加者募集について

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REPORT

イベントレポート

第8回 Plus One Project2 (POP2) 開催報告

開催概要

2024 年 5 月 18 日(土)、19 日(日)に第 8 回 Plus One Project2 (POP2)を開催しました。 前年より現地開催が再開し、今回はパシフィコ横浜ノースで開催しました。
POP2は、産婦人科専攻を視野に入れている臨床研修医 2 年目の医師を対象としたセミナ ーで、産婦人科の魅力に触れ、参加者の不安や疑問を払拭することで、参加者が産婦人科専 攻を選択する最後の一押しになることを目的としています。
・チューター:53 名
・参加者:188 名
・参加費:20,000 円

・運営側人員:23 名
・主催:日本産科婦人科学会
・共催:日本産婦人科医会

参加者について

初期臨床研修医 2 年目の医師 188 名が参加しました。チューターとして、専門医取得後 〜卒後 10 年目前後の医師 53 名が参加しました。

セミナー内容

■ 分娩実習

監修:末光徳匡(慈恵医大)
シミュレーターを通して、正常分娩や急速遂娩(吸引・鉗子分娩、帝王切開)、肩甲難産へ の対応の学習を行いました。また、内診シミュレーターで内診手技を体験しました。

■ 産科外科実習

監修:中川慧(大阪大)
会陰縫合シミュレーターを自分で作成し、会陰裂傷の縫合実習を行いました。

■ 超音波実習

監修:甲賀かをり(千葉大)
経腹超音波診断装置を使用し、ファントムの基本的な断面の描出・推定胎児体重計測を 行いました。視覚的にわかりやすく胎児超音波を学べるようシミュレーターも使用しました。今年は経腟超音波のシミュレーターを追加し、体験できる幅を広げました。

■ 腹腔鏡実習・ロボット支援シミュレーター実習

監修:小松宏彰(鳥取大)
ドライボックスを用いた縫合結紮手技や、ウェットラボでエネルギーデバイスを使用し、ブタ胃粘膜の剥離・凝固切開の手技を行いました。また、手術支援ロボットのシミュレーターも体験できる機会を設けました。

■ 未来相談会

事前アンケートにより、産婦人科専攻に際して参加者が抱えている不安や疑問を抽出 し、チューター2 名と参加者数名の小グループに分かれて相談会を行いました。チュータ ーは自身の経験を踏まえて参加者からの質問に回答し、参加者がチューターとのやり取り を通して不安を払拭できるような機会になりました。

■ シン・未来相談会

今年から新たに始めた企画で、通常の未来相談会では払拭することが難しい専門的な分野 の詳細な相談のニーズに応えることを目的としました。事前アンケートをもとに、サブスペ シャリティや働き方、地域などの分野で参加者およびチューターを分類し、参加者自身が特 に聞きたい分野について集中的に相談できる機会を設けました。 若手産婦人科医師にカテゴリー別に分かれていただき、参加者の悩みや不安に対してしっ かりと回答してもらいました。

■ 講演会

産婦人科の魅力やワークライフバランス、キャリア形成などについての理解を深めるこ とを目的に、2人の産婦人科医師による講演を行いました。講演後は質疑応答の時間を設 け、参加者からの質問に答えました。
・講演者1 東京女子医科大学 山岡結香(若手委員 1 年目)
・講演者2 鳥取大学 飯田祐基(若手委員 1 年目)

参加者ポストアンケート結果

【満足度評価】(回答率96.3%)

【産婦人科専攻に対する不安】

【産婦人科に対する興味関心】

76.8%の方から「満足できた」、21.0%の方から「まあまあ満足できた」との評価を頂き ました。産婦人科専攻に対する不安に関しては 91.7%の方が払拭されたと回答されまし た。また、95.6%の方が産婦人科への興味が増したと回答しました。

チューターポストアンケート結果

【満足度評価】(回答率94.5%)

物足りなかった←1 2 3 4 5→満足した

【次回もチューターとして参加したいか】

ほとんどのチューターから満足度の高い回答を得られました。96.2%の方が次年度以降も POP2 チューターとして「参加したい/参加してもよい」と回答しており、理由としては、 「自分自身も楽しめた」、「横のつながりができた」、「産婦人科医としてのモチベーション維 持のため」、「自分自身の勉強となるから」等の前向きな回答が多く挙がりました。

総括

前年に引き続き、現地開催のセミナーのため、実際に手を動かしたり、同学年の先生と交流したりすることで、参加者の皆様には十分に産婦人科の魅力を感じていただけたセミナーになったと思います。
我々も直接参加者の笑顔や楽しそうな様子を見ることが出来て、大変嬉しく思いました。
また、全国から産婦人科への熱い想いをもって集まってくださったチューターの先生方が自身の仕事に魅力と誇りを持ちながら参加者を指導している姿が印象的で、参加者からは輝いて見えたかと思います。
次年度もパシフィコ横浜ノースでの開催が決定しています。今回のノウハウを活かし、次回はより一層参加者にとって産婦人科の魅力が伝わるセミナーを目指します。産婦人科未来委員会・若手委員会一同、さらに魅力的なセミナー企画・運営を目標に精力的に活動を継続していきます。
今後のイベントに関しても是非ご期待ください!

POP2 ワーキンググループ
未来委員会幹事:中川慧(大阪大)、林昌子(日本医科大学多摩永山病院)
リーダー:吉田智昭(埼玉医科大)
サブリーダー:廣瀬雅紀(獨協医大)、松田祐奈(慈恵医大)
メンバー:入江恭平(岡山大)、川上穣(九州大)、丹羽堅太郎(福井大)、後藤優希 (千葉大)、田中孝太(山梨大)、向井勇貴(昭和大)、山岡結香(女子医大)