公益社団法人
日本産科婦人科学会
理事長 万代 昌紀
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公益社団法人
日本産科婦人科学会
理事長 万代 昌紀
みなさん、こんにちは。
「産婦人科医への扉」のコーナーにようこそ。
このページは、日本産科婦人科学会の『未来委員会』の若い先生方が、将来、産婦人科医になることを(ほんの少しでも!)考えてくれているみなさんのために作ってくれた、産婦人科の紹介ページです。ちらっと、5分でも、覗いて見ていただけたらうれしいです。その5分がみなさんの未来を考えるうえでの一期一会になるかもしれません。
医学部の上級生から初期研修期間にかけては、いまから進む領域を選ぶ大切な時期です。今後の人生を左右する進路の岐路になるわけで、これは大学受験以来のことではないでしょうか?いろいろ思い悩んでおられる方も多いと思います。いま、これを読んでいただいている方は、おそらく産婦人科も選択肢のひとつに入っていることと思いますが、私は、はたして産婦人科に向いているんだろうか…?
アドレナリン全開で救急疾患に立ち向かい瞬時の判断で患者さんの危機を救いたいひと-あなたは産婦人科に向いています。産科救急は自分の実力が結果に直結する本当にやりがいがある分野です。骨盤内の高度な手術手技を磨き、ロボット支援手術を含む外科医療に携わりたいひと-あなたは産婦人科に向いています。骨盤底の手術は複雑でロボットにもっとも適している領域と言われています。患者さんにじっくり向き合って悩みを聞きつつ一緒に治療を進めたいひと-あなたは産婦人科に向いています。生殖医療は患者さんの人生を受け止めて最適な方法を一緒に考える必要があります。プライマリケアに興味があり全人的医療がしたいひと-あなたは産婦人科に向いています。女性医学領域はライフサイクルに応じて大きく変化する女性のからだに生涯にわたって寄り添う分野です。
つまり、産婦人科の診療領域はとても幅広く、どのような人材でも求められる、フィットする、自分に向いている診療領域が、産婦人科のなかには必ずあります。産婦人科に入ってから、実際に診療経験しながら、進む分野を選ぶことができます。ゲノム診療、遺伝、サポートケア、AI、あらゆる分野を包括しつつ、女性の健康を支え、さらに次世代に関わる世代を超えた診療をおこなうのが産婦人科領域です。私が言うのも何ですが、産婦人科はいい科ですよ。
では、具体的にどこがいいのか?どのような医師人生が待っているか?先輩たちはどのようにキャリア形成をしているのか?ここから先は、「扉」を開けて向こう側を覗いて見てください。みなさんの先輩たちがどんなことを考えているのか、どんな夢を持っているのかを覗き見ることができます。先輩たちの経験、悩み、喜び、やりがい、いろいろ感じることができると思います。そして、「扉」の向こうの景色に興味を持ったら、ぜひ、日本産科婦人科学会がおこなっているイベントに参加して見てください。WOW,サマースクール,POPなどみなさんのステージに応じて、さまざまな企画をおこなっています。お会いできるのを楽しみにしています。
日本産科婦人科学会
産婦人科未来委員会 委員長
鳥取大学
産科婦人科 教授
谷口 文紀
「産婦人科医への扉」のホームページにようこそ。令和5年度より、第4代の産婦人科未来委員会委員長を務めます谷口 文紀と申します。
私が医師になって早いもので約30年になりましたが、今まで産婦人科の道に進んだことを後悔したことはありません。産婦人科医は、女性の一生を支え、次世代を育み、わが国を健康で幸福感に満ちた社会にするためのお手伝いをする責務を担っています。医師になった当時は、「試験管ベビー」といわれた体外受精・顕微授精が脚光を浴びていた時期でした。顕微鏡越しにみえる卵子や発育する胚の神秘性や美しさに魅せられ、「0が1になる」創造的な治療に感動したことが、この仕事を続けている源流にあります。
昔になってしまいましたが、自分が産婦人科を選択するにあたっては、患者さんと喜びを共有できる場所、明るい場所にいたいという思いがありました。生命の誕生に携わることができ、やりがいと充実感を抱いて、患者さんとご家族のために働ける類のない仕事であります。また、研究の対象としても生命の根源を扱う分野が多く、謎に満ちた未解決な課題に対して、みなさんが注力するに値すると思います。
近い将来、AIによる医療変革が起こることは確実であり、この潮流に後れを取らないことも大切ですが、医療現場で最も重要なことは相手を思いやる心の醸成であります。みなさんは医師として、人間力を磨いて社会に貢献する責務がありますが、献身的な医療を実践する場として、産婦人科は魅力的な診療科であると思います。よりよい社会のために、全国の若手医師が協力して、優しく強い集団を作ってほしいと願っております。産婦人科未来委員会では、一人でも多くの後輩に仲間になってもらうために、若手医師が一生懸命にさまざまな取り組みを行っています。みなさんも産婦人科の世界に飛び込んでこられませんか。