公益社団法人 日本産科婦人科学会 産婦人科医への扉 −君の力が未来になる−

MEMBER’s VOICE

ベテラン・若手産婦人科医の声

決め手は初期研修を行っていた病院での貴重な経験

中川 慧Satoshi Nakagawa

出身地香川県
出身大学大阪大学
卒業年度平成19年
勤務先大阪大学
専門分野婦人科腫瘍
部活動/趣味バスケットボール/旅行
いま熱中していることアフター5(自粛中)

決め手は周りの先生方の楽しそうな雰囲気と、必要とされているという感覚

産婦人科に決めたきっかけは? 初期研修当時は、呼吸器外科、小児科なども候補でした。決め手で大きなポイントだったのは周りの先生方の楽しそうな雰囲気と、必要とされているという感覚、そしていい経験をさせていただいたことでした。当時初期研修を行っていた病院は大阪にある救急をよく診ているかなりactiveな病院でしたが、そこで髄膜腫が破裂した39週の妊婦さんが来られました。麻痺、意識障害もあり、すぐにでも開頭手術が必要な状況でしたがお腹に手を持っていこうとする姿が大変印象的でした。すぐに帝王切開とほぼ同時に開頭血腫除去を行い、児は元気で、お母さんも当初麻痺がひどく、私が母乳をあげる為に、ICUに連れて行ったような状況でした、その後1年以上かけてリハビリをし、子どもを抱っこしているのをみたときは本当に嬉しく思いました。そういった貴重な経験が決め手になりました。

はっきりしたオンオフで休暇や自分の時間を作りやすい

現在の産婦人科生活について ハードなイメージが強い診療科だとは思いますが、オンオフがはっきりしているので、比較的休暇や自分の時間を作りやすいと思います。土日は子どもと一緒に遊びに行ったり、趣味のバスケットボールをしたりして、仕事以外も楽しむ時間がある程度確保できています。もちろん当直もありますが、プライベートもしっかり楽しむことでまた仕事に対するモチベーションにもなっていると感じます。

やればやるほど奥深い分野。刺激には事欠きません。

学生・研修医のみなさんへのメッセージ 産婦人科とひとくくりにはいわれますが、臨床だけでも周産期、腫瘍、生殖、内分泌など外科よりの分野もあれば、内科よりの分野もあり、また最近ではワクチンや、子育ての問題など公衆衛生的な側面も重要でやればやるほど奥深い分野だと思います。
入り口は、お産の方も多いと思いますが実際やってみると改めて色々な側面から成り立っていると感じます。全国の仲間と交流する機会も多く刺激には事欠きません。一緒に仕事できる日をお待ちしています!!