公益社団法人 日本産科婦人科学会 産婦人科医への扉 −君の力が未来になる−

MEMBER’s VOICE

ベテラン・若手産婦人科医の声

Masaki Sonoda

産婦人科は最高にやりがいのある科です

園田 正樹Masaki Sonoda

出身地新潟県
出身大学佐賀大学
卒業年度平成20年
勤務先東京大学大学院
Connected Industries Inc. (2017年起業)
専門分野公衆衛生/生殖内分泌
部活動/趣味人とのコミュニケーション(居酒屋メイン)
学園祭、海外旅行
いま熱中していること2017年『女性の仕事と育児の両立をサポートしたい!!』という想いで起業しました!病児保育のICT化&ネットワーク化の事業です(マッチングサービスのイメージ)。「医療×保育」を軸に、女性の働き方改革を行い、将来はヘルスケア向上に繋がるサービスを展開していこうと思っております。毎日忙しいけど、最高に楽しい毎日です。

赤ちゃんが産声をあげた瞬間、みんなが笑顔になるその空間が大好き

産婦人科に決めたきっかけは? 子供が好きだったので、学生時代から「小児科」か「産婦人科」に行こうと考えていました。赤ちゃんが産声をあげた瞬間、みんなが笑顔になる、あの空間が大好きでした。 自分が産婦人科を決めたのは、初期研修の産科ローテート中に、分娩後の弛緩出血に対して産科、麻酔科、放射線科、輸血部などが一丸となって救命を目指すチーム医療に触れた時でした。分娩は人生において、最も幸福な時の一つだと思います。ただ、中には不幸な転機を辿ることがあります。児にとっても、お母さんにとっても、家族にとっても一生を左右する場面に、医師として関わることは大きなやりがいがあると思いました。 と、分娩について熱く書きましたが、今は「不妊」を研究テーマにしていますし、「公衆衛生」の視点から病院の外に飛び出しています(笑)。人生何があるか分からないですね。

大きな悲しみと同時に、言葉にできないほどの喜びを感じられる瞬間がある

現在の産婦人科生活について 今は、大学院を休んで、自分の事業に集中しているので、週1-2回の診療しかしておりません。なので、産婦人科医になってからの印象的なお話を一つ。 私が産婦人科医2年目で研修していた時のことです。40歳の妊婦さんでしたが、15cmを超える大きな筋腫があり、残念ながら中期で流産となってしまいました。私は若く、大きな悲しみにくれたのを覚えています。本人と相談し、筋腫の核出を行い、妊娠許可をした後すぐに自然妊娠に至りました。その後は順調に経過し、正期で帝王切開術にて出生となりました。妊娠の転機には時に大きな悲しみを伴います。ただ同時に、言葉にできないほどの喜びを感じられる瞬間があります。同じ人が、短期間でこれだけ感情を動かす仕事は少ないと思います。HappyもUnhappyも産婦人科にはあります。 今は、非常勤なので感情を大きく揺さぶられる機会は減りましたが、それでも分娩の時のあったかい喜びは変わりません。私は、どんな道に進んでも一生分娩に携わっていきます。最高の科を選択しました。

一番助けたい人は誰だろうという観点で、産婦人科を選択

学生・研修医のみなさんへのメッセージ 専攻科を選ぶということは、医学部を選ぶこと以上に大きな決断だと思います。ぜひ、たくさん悩んでください。私は、学問的な面白さ・多様性、内科と外科の両方があること、そして一番助けたい人は誰だろうという観点で、産婦人科を選択しました。医師としての仕事は、綺麗事ではなく、大変なことがたくさんあります。肉体的にも、精神的にも。その時に、自分が医師を続けられるかの一つが「やりがい」を感じて毎日を送れるかだと思います。ぜひ、自分がその科に進んだ時のことをリアルに考え、どんな患者さんを相手に、どんな毎日を送るのか想像してみてください。患者さんと関わる毎日にワクワクや喜びが想像できるなら、是非その科に進んでください。それが産婦人科であれば、私はとても嬉しいです。産婦人科は最高にやりがいのある科ですので。