公益社団法人 日本産科婦人科学会 産婦人科医への扉 −君の力が未来になる−

MEMBER’s VOICE

ベテラン・若手産婦人科医の声

Kosuke Murakami

婦人科悪性腫瘍の治療成績の向上をめざして

村上 幸祐Kosuke Murakami

出身地兵庫県
出身大学神戸大学
卒業年度平成20年
勤務先近畿大学病院
専門分野 腫瘍、内視鏡手術
部活動/趣味バレーボール部 当時はかなりのジャンプ力でした。
いま熱中していること家の間取りを考えること

外科的な要素と内科的な要素を兼ね備えている

産婦人科に決めたきっかけは? 5年生までは、整形外科に行ってスポーツ整形をやろうと思っていましたが、6年生の実習で分娩に立ち会い、産婦人科はすごくhappyで、他と比較にならないぐらい魅力的な仕事だと思いました。患者さんやスタッフが女性ばかり、とか、忙しさ、とか、少し不安に思うこともありましたが、根が楽観的なので、なんとかなるだろうと思い、産婦人科に決めました。また、外科的な要素と内科的な要素を兼ね備えているのも魅力でした。初期研修は市中病院の産婦人科コースを選び、初期研修医2年目の秋から、ずっと産婦人科です。

もっともっと勉強しないといけないという気持ちが強くなる

現在の産婦人科生活について 分娩に魅力を感じて産婦人科医になったのですが、産婦人科専門医をとったあたりで、手術がもっと上手になりたいという思いが強くなりました。浸潤の強い子宮頸がんの広汎子宮全摘、腹腔内に播種を来した卵巣癌のDebulking Surgeryなどの難しい手術を自分でマネジメントできるようになりたい、あるいは腹腔鏡やロボット支援下手術を上手にできるようになりたいと思い、4年前に今の職場に移り、日々診療にあたっています。また、最近は、腫瘍の制御には単に手術の上手下手だけでなく、集学的な治療が必須であり、基礎となるOncologyをもっともっと勉強しないといけないという気持ちが強まっています。そのため、2018年春からは大学院に進学し、腫瘍免疫の研究に従事する予定です。婦人科悪性腫瘍の治療成績の向上に少しでも貢献できるような研究ができれば良いなと思っています。

産婦人科一丸となって勤務環境や待遇の改善に取り組んでいます

学生・研修医のみなさんへのメッセージ 産婦人科は非常に幅の広い領域であるということが特徴です。分娩のイメージが強いと思いますが、その他にも、手術が好きな人、不妊治療が好きな人、内科的に女性をサポートしたい人、誰でもきっと自分がやりたいことを見つけられると思います。そして、学生や研修医の皆さんにはまだわかりにくいかもしれませんが、研究領域としても非常に深みがあります(深すぎて底が全く見えません)。そして、何より、働く我々が健康でなければ良い医療は提供できない、ということで、産婦人科一丸となって勤務環境や待遇の改善に取り組んでいます。産婦人科医になってみませんか?やりがいがありすぎて、びっくりしますよ!